ケフィアってなに?

腸内の善玉菌を増やすケフィア

乳酸菌と酵母の働きによって作られる発酵乳「ケフィア」は、長寿地域として世界的にも有名なコーカサス地方で常食されています。古来この一帯には健康な高齢者が多く、100歳近くでも第一線で働いている方が多いことでも有名です。この地域の高齢者の腸内には乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が多く、また有害なウエルシュ菌が少ないことが報告されており、ケフィアとの関連が注目されています。

世界中で猛威をふるった新型肺炎SARS。かつて、大正初期にスペイン風邪流行したが、世界で数千万人、日本でも数十万人が命を落としました。
しかし、この時に被害の無かった地域があったのです。
それは、コーカサス地方(ケフィアヨーグルト飲料を毎日食べている地域)です。なぜこの地域が?それは、腸内細菌が元気だったからです。つまり、腸内菌が粘膜を丈夫にして、免疫力が高まることで外部からの侵入者(ウイルス)に対して身を守ることができたからなのです。SARSの原因もウイルス(コロナウイルス)ですし、もちろん、今なお全世界に感染者数拡大を続けている新型コロナウイルス(COVID-19)もウイルスです。

自分の体は自分で守る!つまり、自己免疫力がとても大事なのです!
感染してからでは遅いのです!さぁ今から始めよう!ケフィアで健康生活!

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ケフィアの研究では、これまでに様々な研究機関で
●腸内環境改善に伴う感染症に対する免疫強化作用
●肝機能促進作用
●血中コレステロール低下作用
●制癌作用
●ホメオスタシス作用
などが報告されています。また、大量食中毒を引き起こす病原性大腸菌O-157の感染症の発症防止に、乳酸菌と共にケフィアが有効という説も浮上しました。
このように様々に効果をもつケフィアについて皆さんにより知っていただく為にこのページを作成しました。

 

1.ケフィアとは?

ケフィアとは、長寿の人が多いことで世界的に知られているコーカサス地方で2千年以上前から飲まれているヨーグルトと同じ仲間の発酵乳の一種です。しかし、ヨーグルトが2種類の乳酸菌だけで作られているのに対し、ケフィア粒の正体は、有益な40種類もの乳酸球菌(球状の乳酸菌)、乳酸桿菌(棒状の乳酸菌)、40種類の酵母(アルコール発酵を営む菌)、5種類の酢酸菌(酢酸発酵を起こす菌)による複合発酵乳なのです。

 

2.ヨーグルトとは違う?

(1) ヨーグルトはコーカサス地方のケフィアとは異なり、乳酸菌が1、2種と少なく、酢酸菌や酵母が共生していることはありません。乳酸菌の単独発酵(短時間)です。一方、ケフィアは乳酸菌だけでも40種以上、ほかに酢酸菌、酵母菌などが共生している複合発酵乳です。
(2) ケフィアの乳酸菌は生きたまま腸まで達することができますが、ヨーグルトのそれは腸に達する前に胃酸等で死滅してしまいます。
(3) ケフィアは発酵が終了したときの総菌数が非常に多く(1mlあたりの乳酸菌:数兆~数百兆個、1mlあたりの酵母:数億~数百億個)、しかも多種多様の菌の体内で作られる発酵生産物質にもヨーグルトとの違いがあり、ケフィアには人体にとって有益な成分が多く含まれています。
※ちなみにヨーグルトの乳酸菌数は 1mlあたり1000万個以上。

 

3.ケフィアの歴史

コーカサス地方の牧夫が山で搾った牛やヤギの乳を皮袋に入れ、馬の背で揺られて帰る間に乳が日光で温められながら撹拌され、夕方の冷気で冷やされて偶然に粒状の球菌(ケフィア粒)ができたとされています。
また、一説にはイスラム教の始祖マホメットはケフィアのもとになる菌類のかたまりを持ち歩き、その製法をコーカサス山脈に住む人々に教えて回ったといいます。

 

ケフィアとは「安寧」つまり、安らかで健やかであることを意味するイスラム語ですが、ペストやコレラなどの伝染病がはやった時代に、ケフィアの効き目はあらたかで、文字通り人々に安寧を与えたことから、布教活動に大いに役立ったと伝えられているのです。しかし、マホメットは製法の秘密を他者に教えることを厳しく禁じたと伝えられています。

 

1970年頃から、旧ソ連では病人の治療食としてのケフィアの一面が注目され始め、医療目的にも用いられるようになりました。胃腸病、結核、糖尿病、貧血、心臓病、腎臓病、ストレス病、アレルギー疾患、子供の成長促進作用、疲労回復などの著効例が、何十人もの医師によって報告されています。

 

そして、1982年、ソ連アカデミー微生物中央研究所が、ケフィアの工業生産に成功したことがきっかけとなり、旧ソ連でまずケフィア・ブームが起こり、東欧諸国からドイツ、スイス、フランス、イギリス、アメリカ、カナダなどへも広まったようです。現在、これらの諸国では乳業メーカーによるケフィアの製造・販売が行われているということです。

 

このためケフィアの存在は近年に至るまで広く知られることはありませんでしたが、1982年頃から日本では、永年の研究の結果、工業生産にこぎつけることができました。こうみてくると、日本のケフィア・フィーバーも起こるべくして起こったと言っていいでしょう。これが、一時的なブームにとどまらず、一般の食習慣として長く定着すると思われます。間違いなくケフィアはそれに値するものであるからです。

 

4.コーカサス地方の長寿食

グルジア、アルメニア、アゼルバイジャンの三国にまたがる旧ソ連のコーカサス地方は、世界三大長寿地域の一つに数えられています。この地方に住むお年寄りは長生きというだけでなく、病気や骨折で寝たきりになる人が少なく、人口の6%(50人中3人)を占める90歳以上の方々は仕事に就き、元気に暮らしているのが特徴です。また、115歳までは元気でダンスを踊っている人がたくさんいるそうです。

 

このように長寿地域であるコーカサス地方では、ケフィアは常食となっており、実に2500年も前から「不老長寿の飲み物」として言い伝えられてきたものなのです。